最近、集中した「建売住宅」の建設がやたら目に付きます。まちの姿が一変、過密住宅地域出現…

最近、集中した「建売住宅」の建設がやたら目に付きます。まちの姿が一変、過密住宅地域出現…

地域の小規模な再開発では、日暮里などマンション建設が問題になっています。しかし町屋地域はどうも様子が違っています。幹線道路沿いのマンション建設はありますが、地域の中では、それまで広い敷地に数戸の住宅しかなかったところが、更地になり、そこに建売住宅が隙間なくというか、最大の販売効率をあげるかのような「過密」に建設されています。もちろん新しい住民のみなさんが暮らし、子どもも増え、地域に活力がもたらされます。一方で、こんなに住宅過密地域でい将来どうなるのだろうか?とも考えます。耐震・耐火構造ですから安全性は格段に向上しています。しかし地域の在り方として、これでよいのだろうか?改めて考える時期に来ていると思うのです。こうした狭い敷地に3階建ての住宅が集中して建設できる背景には、区内の建蔽率を一律80%に緩和したことによります。当時の荒川区都市計画審議会でも、将来住宅が建て詰まる懸念も出され、私は、当時この審議会の委員でしたが、異を唱えたことを覚えています。あらためて、まちのあり方を住民と行政でしっかり描いていくことが大事だと思います。また、小規模な開発で一区画に10棟前後の住宅が建つわけですから、開発業者にも区や地域住民の考え、やコミュニティの維持などもしっかり尊重してもらうことが大事だと感じています。ももともと全国屈指の人口過密都市荒川区なのですから…。