荒川区内中堅建設会社が倒産…区の工事契約5件の行方は?

荒川区内中堅建設会社が倒産…区の工事契約5件の行方は?

何より下請け業者や現場労働者への工事代金や賃金未払いがないのか心配です

荒川区町屋8丁目の(株)須賀建設が倒産し3月14日、東京地裁において破産手続き開始決定をしたとの報告がありました。会社を見に行きましたが、車などはそのまま並んでしました。
2月17日に経営者が亡くなり資金繰り等が悪化、負債総額は約2億円とのことです。
同社は、1980年3月に設立、区の工事契約における格付け(ランク)は、Cで中堅の位置づけです。
区内企業でもあり、区の工事も受注しており、現在、5件の工事を請け負っていますが、当然ながら全部ストップしています。
今後の対応については、破産管財人と協議をしていくことのことです。従業員は、全員解雇されているようですが、それぞれの家族や生活はどうなっているのでしょう。
また、止まったままの工事をどうしていくのかも課題ですが、下請け業者や労働者の工事代金や賃金等の未払いがどうなっているのか、その解決に区としても対応すべきです。
また、区内建設業者の育成に向けた対策も再検証が求められると思います。

現在須賀建設が受注中の荒川区の契約案件
(1)西尾久七丁目児童遊園トイレ撤去及び新設工事
(残工事あり)
契約日 2018年9月25日 工期 2019年3月15日
契約金額20,282,400円
(2)南千住一丁目公衆トイレ改修工事
(工事は完了、検査は未実施)
契約日 2018年11月26日 工期 2019年3月15日
契約金額16,848,000円
(3)本庁舎B棟倉庫屋上防水その他改修工事
(残工事あり)
契約日 2018年12月10日 工期 2019年3月15日
契約金額7,788,960円
(4)修繕契約(日暮里ひろば館ブロック塀改修等)
(残工事あり)
契約日 2018年11月20日 工期 2019年3月15日
契約金額201938,369円
(5)赤土小学校プールライン及び水飲み場塗装改修工事(残工事あり)
契約日 2019年2月4日 工期 2019年3月29日
契約金額1,02019,076円
☆上が、須賀建設、下は区本庁舎裏の倉庫改修工事現場(現在工事はストップ)

下左は、区役所本庁舎裏に倉庫の防水改修工事現場。途中で工事が止まったままです。右は、須賀建設の社屋

※表紙の写真は、町屋の一本松グリーンスポットにある「愛」という彫刻です。区のホームページでは「この作品は母子のふれあいをテーマとしたやさしい作品となっています。製作者は一色邦彦氏で氏は東京藝術大学彫刻家卒業後、彫刻の森美術館大賞展で優秀賞、高村光太郎大賞展で美ヶ原高原美術館賞を受賞するなど、数々の賞を受賞されています」と記されています。