2019年荒川区の保育状況は…待機児1歳児で45人、利用率約54%

2019年荒川区の保育状況は…待機児1歳児で45人、利用率約54%

幼児教育・保育無償化」で保育利用は…
待機児解消、保育士の処遇改善など緊急課題

6月6日の文教・子育て支援委員会で荒川区の保育状況の報告がありました。
区は、待機児45人(1歳児のみ)と報告、しかし本来認可保育園を希望して入れなかった不承諾は260人でほぼ例年並みでした。本来認証保育所や保育ママなどで対応せざるを得なかった場合も認可保育園の待機児童のはずです。また、単独園希望や隣接園拒否などもどんな事情があったのでしょうか。やはり、個別の事情などもしっかり聴きとるなど寄り添った対応も必要な気がします。
もう一つ気がかりなことは「幼児教育・保育無償化」によって保育需要がどう変化するかです。荒川区の保育利用率は、毎年増加(下表)。同時に報告のあった幼稚園の就園状況は、毎年微減しています。保育園の長時間保育に移っているのではないでしょうか。「無償化」でさらに希望者が増えることが予測されます。
本来、保育の最大の問題は、待機児童の解決です。また、保育園の増設に伴う保育士確保と処遇改善、保育の質の確保などが緊急課題です。園庭のない保育園が大多数になり、子どもの育ちを安全に保障する環境を整備することも優先課題ではないでしょうか。